日本国内にいる限り常に心に留めていなければいけないことと言えば地震です。
多くの活断層プレートに囲まれるこの国において地震は避けられない災害です。
ではそのいつ起こるかわからない地震に備えるため私たちはどのようなことができるのでしょうか。
今回はその地震発生時の適切な行動と日頃から備えておくべき対策をご紹介していきます。
家の中で安全な場所はどこ?
皆さんが最も過ごす場所と言えば自宅になると思います。
では家の中で安全な場所とはどこなのでしょうか。
1.ガラスの飛散が少ない
地震発生時、揺れの大きさによっては建物のガラスが飛散する可能性があります。
飛び散ったガラスは大変危険で、足をけがする恐れがあります。
津波が予測される場合には避難が遅れる危険性があるため事前にガラス飛散フィルムをつける、スリッパをいつもいる場所の近くに置いておく、地震発生時には窓際から離れるなどの対策が必要です。
2.家具など落ちてくるものが少ない
阪神淡路大震災の際、タンスなどの家具が倒れてきて逃げ遅れるなどの事案が実際にありました。
また寝室に倒れてくる恐れのある家具があると下敷きになってしまうかもしれません。
家具が少ないだけで避難の際のルート確保がしやすくなります。
日頃から家具や食器棚の固定やテレビなど中型家電が飛んでこない様に市販の固定器具などを活用しておきましょう。
3.外に逃げる場所から近い
例えば、耐震性能のあるおうちで2階にいるのと1階にいるとでは避難の際の時間が異なります。
2階よりも1階の玄関の近くの方が当然早く外へ避難することが出来ます。
日頃自身がよく過ごす場所を意識してもし地震が起きたらどのようなルートで避難をするかを事前に決めておくといざ災害が発生したときに対応しやすくなります。
以上の点を踏まえて家の中で安全な場所を考えると、玄関やトイレなどが比較的安全と言えるでしょう。
地震が発生したらまずは安全な場所で揺れが収まるまで待機し、収まったら玄関を開けるなど避難経路の確保を行いましょう。
家の構造を理解し、もし地震が起きたらどのようになるかを想定し適切な対応を取ることが命を守ることに繋がります。
外で安全な場所はどこ?
では仕事や学校など外出時に安全な場所とはどこになるのでしょうか。
まず外で地震が発生した時に想定しうる被害とは、建物や電柱の倒壊による下敷き・モノが飛んでくることによる衝突の危険・地面のひび割れ・津波などが考えられるでしょう。
以上の事をふまえ安全な場所を考えていきます。
1.鉄筋コンクリートや築年数の比較的新しい建物に避難
まず地震が起きたら近場のRC造の建物や比較的築年数の建物に避難するようにした方がいいでしょう。
耐震性が保たれている建物は倒壊する心配が少なく身も守るためには最適な場所と言えます。
近場に学校や市役所、ショッピングモールなどの耐震性が一定程度保障された建物がある場合にはそちらに避難した方が安全です。
もちろん建物自体が安全でも家具や照明などが落下してくる危険性はあるため地震が収まるのを待ってから安全を確保した上で行動した方が良いと思います。
2.周囲に落ちてくるものがない公園や広場などの開けた場所
次に考えられる避難場所としては周囲に落下してくる危険性がない開けた場所です。
地震発生時、たとえ外にいたとしても電柱や建物が倒壊し下敷きになるリスクがあります。
そうしたリスクを回避するために公園や学校のグラウンド、広場と言った落ちてくるものがあまりない場所に避難することは有効と言えます。
実際に地域で避難場所に設定されているエリアはそうした開けた場所であることが多いです。
逆に危険な場所ってどこになるの?
家の中や外にいる時の安全な場所は分かりましたが逆に危険な場所とはどこになるのでしょうか。
まず家の中にいる時ですが、タンスや家具、テレビ、棚、窓ガラスの近くなど落ちてきたり飛んでくる可能性がある物がある側は危険と言えます。
外では山の斜面、ブロック塀、住宅街や商店街、電柱や自販機・看板の側、倒れてきたときに下敷きになる可能性がある物がある側は避けるべきでしょう。
こうした安全な場所と危険な場所をきちんと理解した上で日頃から自身の避難ルートやエリアを想定しておくことが大切です。
先日もカムチャツカ島の側で大きな地震が発生し日本へも津波の影響がありました。
地震はいつどこで起こるか誰にもわかりません。
自身が今この場所で地震が発生したときどのような行動をとり、どこに避難するかをシュミレーションしておくことで自分の身ならず家族や親友の命を守る事に繋がっていくと考えています。
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