付近の河川が氾濫したら取るべき行動とは?日頃からの備え方も

災害

毎年梅雨や夏の降水量が増える時期に発生する河川の氾濫、今ではテレビでも報道されるくらい頻繁に起こる災害として知られています。

政府のホームページによると過去10年間の間ですべての市町村のうち97%で水害が発生しています。

このデータから河川から離れているからと言って必ずしも安心とは言えなくなってきていることが分かります。

こうした水害からどのように自身や家族の身を守っていけばよいのでしょうか。

今回は日頃からできる備えやいざ河川が氾濫したときの対処法を考えていこうと思います。

日頃からできる備え

水害ハザードマップを確認する

まず日頃からできる備えとしてご自身が住んでいる地域の水害ハザードマップを確認しましょう。

水害ハザードマップには河川氾濫が起きた際の浸水エリアや浸水予想高さが地図に載っています。

自分の住んでいる地域ではどの程度の浸水が想定されるのかを把握しておくことで、危険エリアや避難する際の参考にすることができます。

避難経路・場所を確認する

水害が発生したとき河川氾濫が想定されるエリアされる地域の方は避難場所が指定されている事が多いです。

避難場所として指定されるのは公民館や学校の体育館などありますが、それらがどこにあるのかを事前に知っておきましょう。

また避難の際の経路確認も大切です。水害が発生すると使えると思っていた道が冠水し通れなくなるなどの想定外のリスクが起こります。

そのため避難経路を決める際には複数のルートを決めておくことで、いざ避難する際迷うことなく移動することが可能です。

持ち出し用の避難グッズをチェックする

水害被害により避難場所に移動すると、地震などの災害と同様に生活するための避難グッズを持ち出す必要があります。

主な避難グッズとして一週間分の食料品(缶詰やレトルト)、衣類、医薬品、貴重品(現金が好ましい)、生活に必要な日用品(歯磨き、タオル、水のいらないシャンプー、体拭きシート、ライト、ラジオ、スマホ、充電器、電池、ごみ袋、ロープなど)を揃えると良いでしょう。

必要最低限にして避難の際の妨げにならないようにするのが大切です。

水害が発生したら取るべき行動

気象情報やニュースで地域の情報を得る

まず大雨が降ってきた場合、気象庁が出している気象情報やニュースで自身の住んでいる地域に警報が発令されているか確認しましょう。

大雨警報が発令されていた場合には、浸水や河川の氾濫が想定されるため避難の準備をしておくことが出来ます。

この段階では準備段階として避難を頭の片隅に入れておくといいでしょう。

一番近い川の水位を確認する

次に行うべきは住んでいる地域を流れる河川の水位の情報を調べる事です。

政府が全国の河川の水位情報を公表しています。ネット上で「河川の名前 水位」で出てくると思います。

河川の水位情報は氾濫注意情報、氾濫警戒情報、氾濫危険情報、氾濫発生情報があります。

右に行くほど危険度が高まっていることを示しています。

このうち避難を行うべきタイミングは氾濫警戒情報が最も適切と言われています。

氾濫危険情報は河川の氾濫が差し迫っている時です。この注意報が発表されていたら直ちに2階以上の高い場所や速やかな避難が必要です。

氾濫発生情報は河川が氾濫した状態です。この時には避難は困難となります。

そのため氾濫警戒情報が発表された段階で避難するのが一番安全に避難できるタイミングという事になります。

避難の行動は早めに

先ほどお話ししたように氾濫危険情報、氾濫発生情報の段階まで行くと避難が難しくなります。

まだ大丈夫だと自己判断するのではなく気象庁の出す河川情報、警報情報を確認し早めに避難することが大事です。

避難する際にもエリアによって冠水している場合があるため乗用車での避難は危険と言われています。

万が一冠水エリアに乗用車がはまってしまった場合、水圧によりドアが開けられなくなり・エンジン部分に水が入ると動かなくなる危険性があります。

そのため原則として避難は徒歩で行うようにしましょう。

徒歩で避難する場合にも側溝やマンホールが浸水で見えなくなっている可能性もあるため、足場を確認しながらゆっくりと避難すると良いでしょう。

すでに外に避難出来ないほど道路が冠水していた場合には無理に避難せずに、なるべく建物の高い位置に移動するようにしましょう。

こうした一つ一つの判断によってご自身や家族の命を守る事に繋がります。

日頃からご家族の方と避難経路の確認、集合場所を共有しておくことで離れていた時にも安心することができます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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