夏に差し掛かるこの時期は落雷が多い時期でもあります。
外出時などに突然の落雷が発生した場合、私たちはどのような行動を取ったら良いのでしょうか。
つい最近でも奈良の学校グラウンドで落雷事故が発生
今年4月、奈良県の学校のグラウンドで運動中の生徒に落雷する事故が起きました。
生徒数人がけがをした事故で、改めて落雷の怖さを知らされる事案となりました。
落雷が発生したらどうしたらいいの?対応方法を考える
まず前提として落雷は木や電柱などの高いものに落ちます。
雷は遠くで聞こえていても突然近場で落ちることがあります。
距離があるから安心などという事は無いので早めの避難をしましょう。
ここでは突然発生した雷に対し近くに建物がある場合とそうでない場合に分けて対処方法を考えていきます。
近くに建物がある場合
頑丈な建物に避難する
まず辺りの天気が悪くなってきたら、頑丈な建物に避難するようにしてください
鉄筋コンクリート造の建物、商業施設などは安全と言えるでしょう。
頑丈な建物としてビルも考えられますが、ビルは高さが周囲よりも高く落雷に遭う可能性があるため避雷針など雷対策してあるビルを除いては避けた方が無難です。
また木造の建物でも避難先として検討されます。
詳しい建物内での過ごし方は後述しますが雷は物体の表面を流れる性質があるため、壁から離れて中心に近い場所で過ごすとおすすめです。
建物内での過ごし方
軒下や壁際は避ける
雷は建物の周りを伝い地面に流れていきます。
そのため軒下や壁際は落雷があった場合建物であっても危険なエリアとなります。
雷が聞こえたら感電のリスクを減らすため建物の中心に近いところ、壁から離れた位置で過ごすようにしましょう。
コンセントや金属部分、水回りには触れない
建物内といえど落雷が外部とつながる配線、配管を通して中に入ってくる危険もあります。
そのためコンセントや蛇口などの金属部分には触れないようにしてください。
またお風呂などの水回りも感電するリスクがあるため雷が鳴っている間はなるべく避けた方がいいでしょう。
雷が収まったのをきちんと確認し安全が確保されたらお風呂などを利用するようにしましょう。
停電が起きる可能性
雷と切っても切れないのが停電です。
毎年全国各地で雷が送電網に落ちて停電が起きています。
停電は日常生活に影響を及ぼすものです。
特に夜間の停電は周りが見えなくなるので事前に準備しておかないとパニックになってしまいます。
具体的には懐中電灯やモバイルバッテリー、長期的な停電が起きても過ごすことができるようにインスタント食品の用意が考えられます。
また夏場であれば電池で動く扇風機、ネックピローなど冷やせるアイテムが活躍します。
電気製品のコンセントは抜いておく
雷は配線を通して侵入してくると前述しました。
この時に電化製品やパソコンなどがコンセントにつないであると過剰な電圧・電流が流れる事により故障してしまうことがあります。
なので雷が聞こえてきたら可能な限り家電製品のコンセントを抜いておくことをおすすめします。
これを意識するだけでもしも落雷に遭っても家電製品を守る事ができます。
外出時、建物が近くにない場合
乗用車の中に避難する
まず外出していて辺りに建物が無い場合、第一に考えてほしいのは乗用車への避難です。
乗用車は外部からは隔離されているため雷が落ちても周りを伝い地面に流れていきます。
もちろん車内だから絶対安全というわけではなくて、金属部分を触るのは避けるべきです。
またオープンカーなど密閉されていない乗用車は避難先としては不適切です。
乗用車の運転中に落雷が聞こえてきたら速度を落とし鳴りやむまで安全な場所で停車しましょう。
無理に運転しようとすると雷の光や音などに気を取られてしまい事故につながる恐れがあります。
山の中など何もない場合の対処方法
落雷はグラウンドやゴルフ場など開けた場所や山の頂上など遮るものがない場所にいる人に落ちる可能性があります。
近くに避難する建物が無い場合には、高い電柱や木から4メートル以上離れた場所で姿勢を低くして待機しましょう。
座っていたり、地面に体をくっつけていると近くに落雷したときに感電する危険性がありますので、地面と接する面を少なくするとよりいいと言われています。
また傘などの突起物は落雷の原因になることがあるため、自身の頭より高いところに置かない様にしましょう。
自然現象とうまく付き合っていく
落雷は自然現象で現在科学では止めることができません。
自然は私たちが思っているよりも危険が潜んでいますが、きちんとした対処法を知っておくことで上手く付き合っていく事が出来ると思っています。
一人一人が自然現象を理解し対処法を熟知しておくことで万が一の時に自身の命を守ることができます。
こうした自然現象とうまく付き合っていく事も我々人間の役目なのだと感じます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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