日頃過ごしていて日本人ならば頭の片隅に常にある問題と言えば地震です。
日本は多くの活断層プレートに囲まれた地震大国です。
いつどこにいても巻き込まれる可能性がある地震について皆さんは日頃どのように対策しているでしょうか。
地震による揺れ、建物による倒壊など命を守るために気にかけなければならないことは沢山ありますが、特段注意すべきは津波です。
海に面している地域が多い日本において津波による被害を減らすことは兼ねてからの課題です。
では津波からの被害を減らすために私たちはどのようなことができるのでしょうか。
津波が起きる前 私たちができること
避難経路の確認
まず確認すべきなのは自身が住んでいる地域の避難経路です。
自治体毎に定められていることが大半ですが、その地点までどのくらいで避難できるかなどの事前訓練が必要です。
実際にタイムを計ってみるのも効果的でしょう。地震の際には建物の倒壊や地面の隆起が起きますので必ず徒歩で避難できる場所を指定していく事が大切です。
また家族や親せきに高齢者がいる家庭では避難方法や人数の把握も必要です。
今は高齢者が避難するための車いすや負担を軽減するアイテムがあるのでそれらを活用してどのくらいの時間で避難できるかを確認しておくといいでしょう。
近隣住民との連携や日頃の付き合いを大切にする
地震発生時、建物の倒壊や道路の隆起などがあり避難に遅れが生じる可能性があります。
また先ほど述べたようにご家庭にお年寄りがいる場合、移動がより一層大変になります。
そうした時に助けになるのがご近所の存在です。
災害時には一人より多くの人たちで支えあう事が結果として一人一人の生存にかかわってきます。
常日頃から近所の方への挨拶や関係を築いておくといざという時に助けを求めやすくなります。
いざという時のために良好な近所関係を構築しておくことも災害時の対策になるでしょう。
家族で連絡先や集合場所の話し合いをしておく
地震発生後は電柱などの崩壊により電波障害が生じる可能性があります。
その際に連絡手段をスマホだけにしておくと、仕事や学校などで離れていた時に連絡が取れなくなる危険性があります。
事前で家族で集合場所を決めておく、災害版伝言ダイヤルを利用するなどして家族が集まれる仕組みを事前に構築しておく必要があります。
想定される津波の高さやエリアを知っておく
実際に自分の住んでるエリアにどの程度の津波が想定されるかを知ることができる「津波ハザードマップ」というものがあります。
まずは浸水が想定されるエリアを確認しその上で避難経路を複数用意しておくといざという時の避難の助けになります。
また想定到達時間も記載されているので実際に津波が起きたことを想定した避難訓練をご家族で行うというのも効果的です。
その際には持ち出す荷物や避難にかかった時間を測りながら余裕をもって避難所にいけるルートを確認しておきましょう。
実際に災害が起きた時は想定していたエリアが通れなくなっていたり地盤が不安定になっていることも考えられるため余裕を持ったルート確保は必須と言えるでしょう。
実際に津波が発生したら
迷うことなく高いところに避難する
大きな地震発生後、津波は地域によっては数分以内に襲ってきます。
実際に津波が確認ができてから逃げたのでは人間の足では逃げることは出来ません。
車で逃げようにも建物の倒壊、地盤の隆起により進めない事が多くかえって避難が遅れる可能性があります。
大きな地震が収まったら直ぐに避難を心掛ける、避難道具は可能なら持ち出せたらいいですが背負うことで避難が遅れるのであれば置いていく選択をすることも大切です。
津波は予想を上回る速さで私たちを襲います。
周りが避難してないから逃げないなどの考えをしていると逃げ遅れてしまいます。
結果として津波が起きなかったら良かったで済むように大きな地震が起きたらすぐに避難するくせをつけておきましょう。
津波が引いても家に戻らない
津波から高台に避難して波が引いた後に家を確認しようと帰ろうする方がいます。
これは危険なので絶対に行ってはいけない行動です。
津波は最初に到達した第一波よりも第二波、第三波の方が波の高さが上昇します。
第一波が到達して自分の避難した付近に波が来なかったから家に帰ろうとしたら、より勢いのある第二波に巻き込まれる危険性があるという事です。
津波が発生したら気象庁などが発表する津波警報が解除されるまで高台への避難を継続する必要があります。
家の様子が気になっても警報が解除されるまでは帰宅は我慢をするようにしましょう。
結果として自身や家族の命を守る事に繋がります。
日頃からの備えが生死を決める
津波からの備えは事前準備がすべてと言ってもいいくらいです。
日頃から家族で避難経路や連絡手段の確認、避難訓練や近隣住民との関係を築いていざという時のためへの備えをしておくことが大切です。
地震が起きたら焦らずに落ち着いて身の安全を守り、揺れが収まったら速やかに高台への避難をするといった行動が命を守る事に繋がります。
災害発生時に慌てることがないように日頃からの備えをきちんとして過ごすといいでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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